十勝Z団(トカチゼットダン)

公益財団法人とかち財団

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2021年2月25日、「とかち・イノベーション・プログラム2020(TIP6)」の「事業化支援セッション」が開催されました。オンラインでライブ配信された本プログラムをレポートします!

とかち・イノベーション・プログラム(TIP)とは

十勝での新事業創造を目指す参加者が、5ヶ月に渡るセッションを通して仲間を見つけ出し、事業プラン発表までを支援するプログラム。2015年に第1期が実施され、今年で6期目。2019年の第5期(TIP5)まで、合わせて44件の事業構想を打ち出しています。

主催:帯広信用金庫
共催:北洋銀行、北海道銀行、十勝19市町村
協力:野村総合研究所、とかち財団

定時になりYouTubeでライブ配信がスタートします。本プログラムの事務局長、帯広信用金庫経営コンサルティング室 室長の三品さんの司会で開会が宣言されました。


本プログラムの主催者である帯広信用金庫 理事長の高橋さんから開会の挨拶がおこなわれました。TIPについて「6期目を迎え地域に定着した事業になっている」として、コロナ禍により今年度の開催が危ぶまれたこと、それでも「中断してはいけない」と開催を決めた経緯が語られました。視聴者に向けては、これから発表する「メンバーの熱意と本気度を感じ取っていただき、積極的に支援を賜りますようお願いします」と述べました。

続いて、共催の十勝19市町村を代表して帯広市長の米沢さんが挨拶がおこなわれました。やはりコロナ禍で事業の中止も検討された日のことを「やらないという選択肢はない、事業の覚悟が問われていると感じた」と振り返ります。直木賞作家・乃南アサさんの「本当に信じるというのは、人のせいにしないということ」という言葉、そして小説「チーム・オベリベリ」の一節を紹介し、TIP参加者に向けて「“令和のチーム・オベリベリ”の皆さんのチャレンジに期待します」と語りかけました。

各チームの発表に先立って、野村総合研究所の大江さんが本日までの道のりを振り返り「“多様な人材が生み出す十勝シナジー”を堪能してください」と語りかけました。またこれから発表するメンバーに向けて「チャレンジし続けて、“十勝から日本を変えるぞ”という想いでプレゼンに望んでほしい」と期待を寄せました。

いよいよTIP6の参加チームによる事業化アイディアの発表が始まります!

十勝音楽企画事業

チーム名:とかちフレーズミュージック
チームメンバー:松山さん/濱家さん/山中さん/前川さん/三浦さん

「十勝の音楽家の力をたくさんの方に活かしてもらい、十勝を輝かせるためのプロジェクトです」と事業説明をおこなう松山さんは、自身も音楽家。事業を企画した背景、社会からの需要について述べ「演奏家の紹介や楽譜の提供など、依頼者のニーズに合わせた音楽の企画を提案します」と説明しました。続いて「今後も増やす予定で、管外からも演奏家の移住者を募集します」と契約予定の演奏家を紹介。人生の大切なシーンを音楽で彩る「オーダーメイド演奏」や、音楽合宿ツアー、十勝19市町村での月1コンサートなど具体的なプランと事業計画を発表します。「十勝の音楽が持つ力を、事業を進める中で私が証明したいです」と締めくくりました。

[サポーターコメント]
中渡さん/帯広市役所
事業化にあたって苦労しながらも強い熱意で挫けずに作り上げてくれました。十勝から音楽の新しい形を広めてくれると思います。

Life share camping car

チーム名:Vantrip Studio
チームメンバー:高木さん/野澤さん/菅野あん/川上さん/上妻さん/三浦さん/濱家さん

「道外に情報発信したい、頑張る人を応援したい」と事業を始めた動機を語る高木さん。“広い北海道”の観光コンテンツが抱える課題への対策として、「キャンピングカーによる観光ツアー」を提案します。お客様に貸し出すキャンピングカーを「自社の車両に加え、オーナーから借りる」ビジネスモデルの特徴を説明。観光コンテンツの差別化のひとつに「TIPで生まれた様々な事業アイディアも紹介していきたい」と意気込みを語りました。3年度目を迎えた事業の実績を紹介し、今後の計画を実現する柱として、とにかくキャンピングカーの「台数を増やしたい!」「オーナーを募集しています!」と視聴者にメッセージを送りました。

[サポーターコメント]
中島さん/野村総合研究所
非常に夢のあるビジネスだと感じています。地域の人たちと一緒になって魅力のあるサービスを作り出していただきたいです。

One Fine Day Wedding Tokachi

One Fine Day Wedding Tokachi
チームメンバー:野村さん/川上さん/三浦さん

たまたま訪れた十勝の風景に感動し、活動の拠点を移したのはフローリストの野村さん。「美しい景色や十勝ならではの素材をウェディングを通じて日本や世界にお届けしたい」とTIPに参加した経緯を説明します。現在のウェディングのトレンドについて「SNSを意識してオリジナリティを出した式や、海外仕様のフォトジェニックなスタイルが増えてきている」とし、「ウェディングフォトやロケーションフォトも定番化している」と紹介。「十勝ならではの環境を活かして素敵な結婚式を挙げてもらいたい」とプロジェクトの目的を話しました。アクティビティを加えたプランをプロデュースするビジネスモデルと今後の事業計画を発表し、「たくさんの方の夢を叶えたい」と決意を語りました。

[サポーターコメント]
坂口さん/野村総合研究所
結婚式という大切なイベントをどうやったら実現できるのかという点に着目し、それをビジネスチャンスとして捉えている。十勝に無かった、魅力的で新しいコンテンツになると確信しています。

プライベートサウナスパ

チーム名:EZOSA
チームメンバー:飛田さん/三浦さん/上妻さん/川瀬さん

「お配りしたトドマツ精油を香りながら聞いてください」と会場に促した飛田さん。「十勝で他にはない、全く新しいサウナ文化を作りたい」と事業を始めたいきさつを語ります。開発したEZOSAのサウナについて「プライベート空間」「オーダーメイド」「ムービング」「ローカル」といった4つの特徴を紹介しました。初号機はすでに完成している、というEZOSAのサウナ。「様々なテストを繰り返し、さらに完成度を高め、オーナー様へ提供することを目指している」と意気込みます。ターゲット層や、用途の提案、料金体系に加え、今後の販売目標の説明に力が入りました。「北海道・十勝の広い土地を活かした、少し贅沢な“サウナのある暮らし”をぜひ手に入れてください」と締めくくりました。

[サポーターコメント]
鞘野さん/セッション推進チーム
彼らはすでにEZOSAを作り出し、挑戦している事業です。皆さんとコラボしながら、一緒に汗をかいてどんどん楽しくしてほしいです。

眠れる夢を映す鏡

チーム名:upscape
チームメンバー:秋山さん/明日見さん/松村さん/小笠原さん/高橋さん/高木さん/三浦さん

日ごろから「心身ともに、病んでしまう前段階で予防できないか」と強く感じていた心理カウンセラーの秋山さん。事業について、心理カウンセリングとは異なる「心の奥底に触れる新感覚ARTプログラム」と説明します。開発チームで検証した、心をアップデートする体験ができるワークショップ式プログラムの動画を紹介し、プログラムの流れについて話します。サービスの開始は3月13日との紹介があり、「第二、第三のプログラム開発に力を入れます」と意気込みました。

[サポーターコメント]
山川さん/セッション推進チーム
本質的なところを連日連夜オンラインで議論して追求してきたチームです。課題もたくさん出てくると思いますが、事業構想した経験を活かして成功できると思っています。

Tokachi Fruits Village

チーム名:ファームコミュニケーション
チームメンバー:林本さん/高橋さん/秋山さん/外山さん/小笠原さん

「自分の持つ120%の力を使って、未来に遺せるものは何だろうか」と事業着想のきっかけかた語り始めたのは果樹の施設園芸に携わった経験を持つ林本さん。日本で果樹栽培産業が急激に縮小している現状、そしてフルーツが持つ可能性を紹介します。より多種多様な十勝産フルーツを生産販売することで、“フードバレーとかち”をより輝かせることができ、十勝でフルーツムーブメントを起こす可能性が詰まっていると確信している、と力を込めました。事業実現を目指す仕組みとして「農業ICT・機械化」「栽培技術の共有」「果樹コミュニティ」を挙げ、具体的な栽培構想や事業収支計画、将来のビジョンを説明。視聴者に向けて「果樹農業の可能性を未来に繋げていくために共に挑戦していきましょう」とメッセージを送りました。

[サポーターコメント]
齊藤さん/野村総合研究所
フードバレーとかちの魅力をさらに高めるためのピースが果物なのかもしれない。林本さんひとりにリスクを負わせたくない、皆さんもぜひ協力応援してください。

BLUE LIVING

チーム名:BLUE LIVING
チームメンバー:保志さん/小笠原さん/北原さん/高木さん/杉山さん/松村さん

「様々な要因により漁業の専業が難しくなっている」と話すのは広尾町で漁師をしている保志さん。新しい漁師像を模索し、辿り着いた答えのひとつが「海のプロデューサーです」と語りました。「漁業で生まれる“ざっぱ魚”の資源化」「ホッキ貝を使ったお弁当の開発」「物流の整備」といったプロジェクトの柱を紹介。「漁業の最前線に一般の人が入って行ける仕組み」と、「海の生態系を支える機能」を作り出す夢を描きます。BLUE LIVINGについて「様々な形・スタイルで関われるオープンプラットフォームとして、海の可能性を無限大に広げていくチームへと進化していきたい」と目標を語りました。

[サポーターコメント]
田中さん/帯広市役所
壮大でワクワクするプロジェクトです。十勝から日本を変えるポテンシャルを持っている事業だと思います。

セッション総評

ムラタオフィス 代表取締役社長 村田さんは、「今までと違って、すごく特徴的な発表ばかりだった」と本日のセッションを振り返りました。「自身が熟知している、足がかり、土台がある事業」が多かったとし、「実現可能性が高い事業を手掛けるのは良いこと」と話しました。観光・インバウンド関わるものも多かった点も挙げ、「いつかは顧客が戻るが、内容は変わっていく。その中で対応していくことがチャンスになると思う」と期待を寄せました。すべての発表にアドバイスを送り、「実際に市場、顧客から学んで改善することが重要、しつこく実践を押し進めていただければと思います」と締めくくりました。

北海道ベンチャーキャピタル 代表取締役 浦田さんは、本日のセッションが「“十勝ならでは”のビジネスプランばかりだった」とコメント。非接触型のテクノロジーが注目される反面、「人と触れる要素はとても大切で、今回すべての事業に含まれていた」と話し、コロナ禍によって「新しい社会になっても、充分に事業化ができるプランになっている」と参加者の背中を押しました。発表者に向けて「スピードだけじゃなく、スロウをキーワードにビジネスを磨き上げて欲しい」」「人と事業に対して、ユーモア、愛情、友情を大切してビジネスに邁進してください」とメッセージを送りました。

最後に、野村総合研究所の齊藤さんは、閉会の挨拶の冒頭で他地域のイノベーションプログラムで中止が相次いだことに触れ、「開拓者精神に支えられた」とTIP6を開催できたことに対して感謝の言葉を述べました。参加メンバーに対しては「5カ月間どんな経験だったでしょうか」と問いかけ、「0から1へ、プランとチームを生み出す苦しみがあったのでは」「人生を懸けたアクションプランを作るのに、感情も大きく揺れたのではないでしょうか」と語りかけました。「続々と事業化して、あとに続く十勝の若い方に、十勝の新しい仕事、生き方を見せてほしい」と今後の活躍に期待を込めました。

初めての試みだったオンラインでのライブ配信も、多くの視聴がありました。これからの参加者たちの活躍をぜひ応援してください!


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