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令和7年度LANDサークル「ファーストピッチ」のレポートをお届けします!

LANDサークルイベント「ファーストピッチ」



先日9月29日に、LANDにて「令和7年度LANDサークルファーストピッチ」を開催しましたのでイベント当日の様子をお届けします^ ^
令和7年度LANDサークルのメンバーは4月に行われたキックオフイベント以降様々なプログラムに参加し、自身のビジネスプランの実現可能性を高めてきました!!(詳しくはLANDのSNSをチェックしてみてください♩)

LANDサークルとは
LANDサークルは、公益財団法人とかち財団が運営する、十勝地域の大学生、短大生、専門学校生などを対象としたコミュニティです。所属メンバーが自分の趣味や関心を単なる「好き」だけに留めず、LANDスタッフのサポートやサークル活動を通じて起業家精神を育むことを目的としています。自身の活動を社会やビジネスにつなげ、やりたいことを社会的な意義や経済的な価値に変えていくことを目指します。
詳しくはこちらから!

今回の「ファーストピッチ」では、発表の場を通じて表現力や伝達力を養い、プレゼンテーションスキルの向上を目指します。
また、先輩学生起業家によるプレゼンテーションでは、実体験や困難など様々な経験を伺い、今後の活動の推進力となりました。
昨年同様ネオンが光り軽快な音楽が流れる会場—。
今年のLANDサークル生はどのようなビジネスプランを構想しているのでしょうか。LANDサークル生の発表が楽しみです!

LANDコーディネーター山口さん


はじめに、LANDコーディネーターの山口さんから改めてLANDサークルの趣旨説明が行われました。LANDサークルとは、「自身の興味関心ごとを社会に求められる形に変えていく」「個人の領域から一歩踏み出し、ビジネスに繋げていく」ことを目的とした学生向けコミュニティです。さらにその過程で、アントレプレナーシップや将来に役立つスキルを身につけ、社会に直結する人材育成を目指すコミュニティであることを確認しました。最後にはプレゼンに挑戦する参加者へ向け、「失敗を恐れず、まずは自分らしく想いを伝えてください!」とエールが送られました。

いよいよLANDサークル生の発表がスタート!


西村倫蔵さん 帯広コア専門学校2年



トップバッターは学校でプログラミングを学ぶ西村倫蔵さん。小中学生向けの「プログラミング教室」を企画しています。黒線をたどるロボット制御(ライン・トレース)を題材に、プログラミングのハードルを下げ、楽しく入門できる体験を提供します。空港の自動搬送ロボットなど実世界の応用例も交え、動くものづくりへの関心を広げるプレゼンテーションでした。11月に8名規模のイベントを試行予定で、将来的には生徒の習熟度に応じ、Webコンテンツ制作などの展開も視野に入れています。質疑応答では、「ライントレースは目的か、手段か」という質問に対して「あくまでプログラミングに触れてもらうための手段」だと答え、プログラミングに対するマイナスなイメージを軽減したいという想いが伝わる発表でした。

市川真由美さん 帯広畜産大学2年



続いて登壇したのはアイヌの文化に興味を持つ市川真由美さん。アイヌ文化と北海道の自然をテーマに、図鑑収集を核としたデジタルゲームを企画しています。ゲームを通じてアイヌの道具や動植物、生活様式を学べる教育的エンタメ性を持たせ、世界観・ストーリーを強みにPC/スマートフォン向けに展開予定です。技術・グラフィックは仲間を巻き込み、没入感のある体験を目指します。「カードゲームのようなアナログゲームの検討は?」という質問には「没入感と図鑑収集の魅力を最大化するには、デジタルが理想」と熱く語りました。

鈴木日菜さん 帯広畜産大学2年



3番目に登壇したのは、今回最もアイデアの斬新さが光った鈴木日菜さん。日本の埋葬方法が火葬中心である現状に対し、選択肢を増やしたいという想いからダイオウグソクムシに遺体を分解してもらう「深海葬」を構想しています。「水族館×墓地」という新しい体験の創出を目指し、深海生物の分解生態系を水槽内で再現し、遺体を循環させる仕組みの構築を想定。鯨骨生物群集の分解段階を参考に、オオグソクムシの飼育・餌種・分解速度の実験から検証開始予定です。「法的許可は必要?」という質問には、「市役所に確認したところ、現在の法律では火葬以外の方法について明確な法規制がまだ存在しない状況」と回答。新たな法整備を必要とする壮大な事業になるのでしょうか...!?今後の展開に注目です。

梶谷彰さん 帯広畜産大学2年



梶谷彰さんは大学2年生にしてすでに起業済み!合同会社T&Aとして、十勝の規格外野菜を活用した加工品を、飲食店へ産地直送で供給する事業を展開しています。十勝の農家と連携し、野菜のカット・皮剥き・真空包装・冷蔵/冷凍といった下処理を担い、飲食店へ直接納品することで、農協を介さないコストメリットが魅力となります。質疑応答で具体的な事業の進捗が問われると、「仕入れ先農家は確保済みで、販売先となる飲食店をこれから開拓していく段階」と梶谷さんは答えます。合同会社T&Aの今後に期待が高まります。

小倉ことみさん 帯広畜産大学4年



最後の発表者は「令和7年度とかち財団学生起業家育成奨学金」の採択者でもありLANDサークル部長の小倉ことみさん!当日はオンラインでビジネスプランを発表してくれました。小倉さんは鹿解体処理場の赤字要因である販路不足に対し、エゾシカ肉を原材料としたプレミアムウェットキャットフードの製造で解決を目指します。「ヒューマングレード」にこだわり、獣医師と栄養管理士が監修するレシピを4種検討中。サブスクで国内市場へ展開し、2026年には登録者1万人、最終的には登録者10万人を目指して、道内の鹿解体処理施設に滞留する在庫の消化に取り組みます。「キャットフードの製造方法と自身の強みは」という質問には、「OEM(委託製造)を活用予定で、現在協力先を選定中。自身の強みは、これまで築いてきた道内の解体処理施設とのネットワークにより安定した鹿肉の供給が可能な点」と回答しました。

学生起業家の先輩のピッチから学ぶ!


LANDサークル生のプレゼンテーションの後は、学生起業家の先輩である池田航介さんによるプレゼンテーション。事業内容の他、現在に至るまでの経緯、経験、失敗談などについても話していただきました。現在北海道大学大学院に在籍しながら株式会社Perma Futureの代表取締役を務める池田さんは、「No 農 No Life(ののの)」という農業ワーケーションサービスを展開しています。発表では「理論より実践、思考より行動」の重要性を強調。さらに学生の強みは''何もないこと''であり、学生起業にはスキルよりも熱意・仲間・メンターの存在が大切であると語りました。質疑応答では、事業の収益性や学業との両立、仲間の見つけ方などについて具体的に答えてくださり、学生は能力がないのではなく、知らないだけ。知るために行動することが大切というメッセージは、LANDサークル生へ大きな刺激となりました。

株式会社Perma Future代表取締役 池田 航介 氏




令和7年度LANDサークルファーストピッチの実施レポートいかがでしたでしょうか!LANDサークル生の熱意ある発表に、今後どのようにビジネスへ発展していくのか期待が高まります。仲間の活動や先輩起業家の発表から刺激を受け、LANDサークル生が意気込む姿でイベントは終了しました。

12月20日には「TOMOSHIBI〜灯し火〜」が昨年同様、平原通り小劇場で開催されます。
イベント内プログラムの1つであるビジネスプランコンテストは今年一般公募を行い、事前審査通過者が登壇します。LANDサークルからは、果たして何名が登壇するのでしょうか...?

ビジネスプランコンテストの応募期間は終了しましたが、「TOMOSHIBI〜灯し火〜」への一般参加申し込みは絶賛受付中です!十勝のアツい学生達が集まる十勝発ビジネスイベントへ、ぜひご参加ください♪
参加申し込みはこちらから!


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